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出産内祝いのお品選びのポイント

マナーの専門家
現代礼法研究所代表 岩下宣子先生 監修

出産内祝いのお品選びのポイントは、お相手のことを想って「実用性+α」のお品を選ぶこと。お相手の好みやライフスタイルを意識して選ぶときっと喜ばれるでしょう。好みがわからないときには、タオルなどの日用品や石けんなどの消耗品、スイーツなどの食品類など、どなたにも喜んでいただける定番ギフトから選ぶのもよいでしょう。お相手に喜んでいただけるお品選びのポイントを確認しておきましょう。

お相手に喜ばれる出産内祝いの選び方のポイント

出産内祝いのお品は、お相手のことを想って選びましょう。
出産のお祝いをくださったかたに喜んでいただくために、5つのお品選びのポイントを押さえておきましょう。

①適切な金額の品物を選ぶ

いただいたお祝いの“半額”が基本です。
お相手に喜んでいただける内祝いにするためには、お返しする金額の相場を正しく知っておくことが大切です。基本は、いただいたお祝いの“半額”ですが、目上のかたからいただいた場合や高額の場合は、3分の1程度でも問題ありません。無理のない範囲で、お相手に合わせて気持ちをこめて品物を贈ることが大切です。金額の相場を間違えて贈ることはマナー違反にあたります。「いただいたお祝いより高価なもの」や「金額が低すぎるもの」を贈らないようにしましょう。

内祝いの「金額の相場」

②お相手の好みやライフスタイルに合わせた贈り分けを

出産内祝いは、お相手の趣味や好み、ライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。センスがよいと感じたお品を贈っても、お相手の好みでなければ使用していただけないかもしれません。自分の好みだけで選んだり、全員に同じものを選んだりせずに、お一人おひとりお相手の顔が浮かぶセレクトが上手なお品選びのポイントです。

お相手の年齢や好きなブランドを考慮したアイテムを選ぶという方法もあります。インテリア系の小物は長く使うことも考えて、流行りものよりも定番のデザインがおすすめです。

③好みがあまりわからない場合は消耗品や食品にする

お相手の好みがわからない場合は、消耗品や食品を選ぶとよいでしょう。洗剤やタオルといった消耗品や、食品や飲み物は、使ったり食べるとなくなるため置き場所や処分に困りにくく、お相手に喜ばれやすいです。
お相手が好きな品物を選べるカタログギフトも検討してみるとよいでしょう。
食べものを贈るときはお相手の好みだけでなく、賞味期限や量にも気をつけましょう。

④定番のギフトから検討してみる

出産内祝いのお品選びに迷った際は、広く喜ばれる定番アイテムがおすすめです。タオル・寝具などの日用品や石けんなどの消耗品、スイーツなどの食品類などは、どなたにも喜んでいただけるギフトの定番です。気軽に消費できて実用的なため人気が高く、お相手に喜ばれやすいでしょう。

⑤縁起が悪いものは避ける

出産内祝いでは、縁起が悪いことをイメージするギフトは避けましょう。
・刃物
ナイフやハサミのような「切るもの」は、縁を切ることを連想させるので縁起が悪いとされています。贈ることは避けましょう。
・「櫛(くし)」
忌み言葉にあたる「苦(く)」や「死(し)」をイメージさせるため、よくありません。

贈る相手に合わせた贈り分けを

出産内祝いの品は、お相手に合わせて品物を選び贈り分けするとよいでしょう。

両親・兄弟・姉妹や親戚向けの内祝い

赤ちゃんの誕生で新しい家族を迎えることは、一家にとっても大きな喜び。両親や兄弟・姉妹、親戚など、近しいかたへの贈りものは『喜びを分かち合える出産内祝い』を選びましょう。
赤ちゃんの名前や写真の入ったギフトは、お子さまを印象深くお披露目するだけでなく、「これからもよろしくお願いします」の気持ちをまっすぐにお伝えできておすすめです。

上司・年配のかた向けの内祝い

上司や親戚などお世話になった目上・年配のかたへは、だれもが知る有名ブランドの定番ギフトや高級感のある内祝いがおすすめです。甘いものが苦手なかたには、お総菜や食器を贈るのもよいでしょう。

友達・同僚・ママ友向けの内祝い

同世代の友達に喜ばれるお品を自信を持ってお贈りできる人気の有名ブランドや、話題性のあるおしゃれなブランド、かわいらしくセンスのよい贈りものがおすすめ。人気ブランドの雑貨や有名ブランドのスイーツなど、お相手の顔を思い浮かべながらおしゃれなお品選びを。友達やママ友には話題のスイーツなどトレンドを押さえた出産内祝いや、友達やママ友の家族構成やライフスタイルに合わせた贈りものもよいでしょう。

職場・グループ向けの内祝い

会社などのグループからいただいたお祝いのお返しは、小分けされていて個包装の詰め合わせギフトがおすすめ。職場の部署やグループからいただいたお祝いのお返しは、贈られたかたがたが分けたり、配ったりしやすい心遣いがポイントです。

もらってうれしかった出産内祝いランキング

もらってうれしかった出産内祝いランキングのグラフ
2020年8月実施出産内祝いに関するアンケート(329名)による

1位お菓子

お菓子の画像
出産内祝いで、もらってうれしかったものNo.1はクッキーやチョコレート、ゼリー、カステラなどの「お菓子」です。お菓子は、性別や年齢を問わず幅広く喜んでいただける贈りものとして人気。有名パティシエのスイーツから老舗の和菓子まで、お相手によって贈り分けしやすいというメリットも。おいしく召し上がっていただきお相手に喜ばれるために、賞味期限や量、お相手の好みやアレルギーなどに注意して選びましょう。
<うれしかった理由>

・いつも食べているお菓子より高級でおいしかったから。
・自分では買わないちょっといいお菓子が食べられるから。
・地元で有名なお菓子屋さんのカステラであったことと名前がかわいらしカステラに入っていてよかった。

お菓子を贈るときの選び方

2位食品(調味料やドリンクなどを含む)

食品の画像
出産内祝いで、もらってうれしかったものNo.2はお米、お肉、ドレッシングなどの調味料、ジュースなどの「食品」です。
食べ物の好みは人それぞれですが、自分の好きなものをもらって嫌な思いをする人はいません。自分の好きな食べ物が届いたら「自分のことを考えて選んでくれたんだ」と思って、喜ばれます。お相手の好きな食べ物をあらかじめ知っている場合には、喜ばせるのにもっとも効果的な内祝いの品物だといえるでしょう。おいしく召し上がっていただきお相手に喜ばれるために、賞味期限や量、お相手の好みやアレルギーなどに注意して選びましょう。
<うれしかった理由>

・贈りものでしかなかなか食べられないような高級品だったから。
・調味料は、日常で使えるもので、もらったこちらもあまり気負いしなくてすむから。
・家のものをあまり増やしたくないから、消費できるものだとありがたい。

3位タオル

タオルの画像
出産内祝いで、もらってうれしかったものNo.3は何枚あっても困らない「タオル」です。なかなか自分では買わない少し高級な肌ざわりのよいタオルは喜ばれるでしょう。ただし、年齢層の高いご家庭の場合、お返しのお品として大量のタオルをもらっていることがあり、溜まっている場合があるので注意しましょう。また、デザインなどの好みもあるので、デザイン性のないシンプルなものを選ばれることをおすすめします。
<うれしかった理由>

・毎日使うけど自分で買うことがあまりないから。
・ふだん自分では買わないブランドものだったから。
・何枚あっても困らないから。

4位カタログギフト

カタログギフトの画像
出産内祝いで、もらってうれしかったものNo.4はお相手が好きなものを選べる「カタログギフト」です。お相手の好みがわからないときに便利な贈りものです。しかし、カタログギフトは、お相手に商品を選んでもらい、はがきやWebで申し込みをするという手続きをお願いすることになります。手続きが苦手なかたもいることを気に留めておきましょう。
<うれしかった理由>

・自分で好きな商品を選択できるから。
・選ぶのが楽しかったから。

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