出産内祝いを贈る相手が喪中でも贈ってもいい?
出産内祝いは、出産のお祝いをいただいたかたに、感謝の気持ちをこめてお礼のお返しと赤ちゃんのお披露目を兼ねて贈ることですから、贈るお相手が喪中であっても内祝いを贈ることは問題ありません。
ただし、ご不幸のあった相手に対しては、贈るタイミングや贈り方に配慮が必要です。喪中のかたへの出産内祝いの贈り方について、注意点を確認しておきましょう。
内祝いを贈る時期は四十九日を過ぎた忌明け後に
出産内祝いを贈る相手が喪中の場合、喪中のかたは慌ただしく過ごされていることが多く、とくに身近なかたをなくされていたら心の余裕もありません。お相手が落ち着いた四十九日が過ぎたころに贈りましょう。
一般的に「出産内祝い」を贈るタイミングは、いただいてから1か月以内が目安とされていますが、贈るのを避けるべき時期もあります。適切な時期かどうかを一度確認して、うっかり贈ってしまわないように注意しましょう。
お相手の様子をおもんばかって出産内祝いを贈る時期が大幅に遅れてしまう場合は、お礼状を送っておくとよいでしょう。
のしの表書きは「御礼」に
出産内祝いの「のし(熨斗)」の表書きは「内祝」とするのが一般的ですが、出産内祝いを贈る相手が喪中の場合、「祝」という単語を使用することは控えます。
内祝いはお祝いをいただいたかたへ、感謝の気持ちと無事に生まれたことをご報告をする「お礼」の行為ととらえ、のし書きは「御礼」として贈ります。

お品選びにも配慮を
出産内祝いを贈る相手が喪中の場合、「死」や「葬儀」など、負のイメージを連想させる品物は避けるようにしましょう。
・お茶(日本茶)
仏事の贈答品の定番なので避けましょう。
・白いハンカチ
亡くなったかたにかける白布をイメージさせるので避けましょう。
・刃物
ナイフやハサミのような「切るもの」は、縁を切ることを連想させるので縁起が悪いとされています。贈ることは避けましょう。
・「櫛(くし)」
忌み言葉にあたる「苦(く)」や「死(し)」をイメージさせるため、よくありません。
・キャラクターグッズや派手なデザインのギフト
悲しみのなかにいるかたには、浮ついた印象を与える恐れがあります。
また、色柄が派手なものやおもしろさが目立つデザインのものは、悲しみのなかにいる相手への配慮がないと思われてしまう可能性も。避けた方が無難だといえます。
お礼状を忘れずに
出産内祝いを贈る時期が遅れるときは、お礼状を送るのが一般的です。
事前にお礼状を送ることで、相手にていねいな印象を持ってもらえるでしょう。
お礼状の例文
この度はお気持ちのこもった品物をいただきまして、誠にありがとうございます。
○○さんが逝去されまして、みなさまにとって心寂しい日々が続くなかお心遣いをいただき感謝の気持ちでいっぱいです。
御礼のお品は四十九日が過ぎたころに贈らせていただきます。