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出産内祝いで
ソーシャルギフトを利用するときのポイント

マナーの専門家
現代礼法研究所代表 岩下宣子先生 監修

SNSを利用して贈り物を届けるソーシャルギフトサービスは、新しいギフトの贈り方。出産内祝いにも利用できますが、いつものプレゼントとは違う出産内祝いならではの注意点もあります。大切なマナーやSNSを利用するときのポイント、気持ちが伝わる贈り方を確認しましょう。

ソーシャルギフトサービスは内祝いにもOK?

住所管理が不要の新しいギフトの届け方

ソーシャルギフトサービスは、贈る人が商品を購入して受け取り用のURLをお相手に連絡し、受け取る人が都合のよい送付先を入力する新しいギフトの贈り方。SNSやメールなどで連絡できる相手なら、住所を確認するためのやりとりが不要です。贈る人は送付先の住所管理が不要ですし、受け取る人も住所の問い合わせに対応する手間が省けるため、双方にメリットがあり、利用する人が増えてきています。

今の時代だからこその利点もある

ソーシャルギフトが受け入れられている背景には、リモートワークが進んだことや、会食が難しくなったことも上げられます。職場に届けたり直接渡したりすることができず、受け取る人も自宅に届く方が助かるケースが多い一方で、自宅住所や電話番号などプライベートな情報のやりとりには抵抗も。その点、SNSを利用するサービスは防犯上も安心です。

内祝いではお相手を選んでマナーへの気配りを

出産内祝いは、友人や家族間の気軽なプレゼントやお祝いとは違い、幅広い関係性のお相手に贈るもの。どのように受け止められるかという印象や、お相手の負担を想像して贈り方を決める必要があります。形式にこだわりをお持ちの方、SNSのやりとりやインターネットでの手続きに慣れていない方などには、ソーシャルギフトは控えた方がよいかもしれません。普段からSNSでやりとりとしている方には、手軽で住所確認などの手間もないため、むしろ気遣いのある気の利いた方法と受け止められることが多いようですから、利用してみてもよいでしょう。

出産内祝いで利用するときに気をつけること

お祝いをいただいても急いでお返ししない

出産内祝いを贈る時期は赤ちゃんが生後1か月の頃が目安ですが、これは産後の間もない時期に内祝いの準備で無理をさせないという意味があります。お祝いをいただいた場合のお返しも、いただいてから1か月以内が目安で、あまり急ぐとお相手に気を遣わせてしまいます。ソーシャルギフトは手軽さがありますが、慌ててお返しをしないように気をつけましょう。

一方で、お祝いをいただいたお礼は、すぐに伝えましょう。お返しについては触れず、「こんなふうに喜んでいます」「このように使わせていただきます」と、いただいたものの良いところを伝えるとお相手にも贈った喜びを感じていただけます。お礼の気持ちはすぐに、お返しは日をあけて改めて贈るのが基本です。

のし紙や包装に気を配る

出産内祝いは、赤ちゃんをお披露目し「これからよろしくお願いいたします」と伝えて成長を見守っていただく、大切なご挨拶です。のし紙や包装も丁寧に選びましょう。のし紙には赤ちゃんの名前を書きますが、読み方が何通りかある場合は、ふりがなをつける心遣いができると、よりよいでしょう。

内祝いには、適した品物や金額、避けるべき品物や時期などのマナーもあります。内祝いの基礎知識をもち、ソーシャルギフトでも、変わらず礼を尽くしましょう。

贈り方の段取りとポイント

贈ることを知らせるメッセージが必要

自分で内祝いを用意して梱包する場合は手紙を入れて贈りますが、ソーシャルギフトで贈る場合はURLのお知らせとともにメッセージを送りましょう。文面の言葉遣いなどはお相手に合わせて。気心の知れた友人なら普段通りの気軽さでもよいですが、仕事関係や目上の方には、SNSだから手短かになどと考えず手紙と同様の丁寧な文面を心がけて。最後に「SNS(LINE、メールなど)にて失礼いたします」と添えれば、気遣いやマナーへの理解も伝わります。

受け取りの対応をお願いする一文も加える

ソーシャルギフトでは、受け取りのために住所などの入力をしていただくことになるので、メッセージには「URLが届きますので、ご面倒をおかけいたしますがご記入をお願いいたします」など、お詫びとお願いの一文を入れましょう。目上の方には「このような方法で失礼と存じますがお許しください」と重ねてお伝えするとよいでしょう。
一見カジュアルな贈り方ですが、言葉でお相手への心配りを示すことができれば心配ありません。

気持ちが伝わるものを選ぶ

お祝いのお返しに現金を贈ることは失礼にあたります。また金券は金額が明らかなため、避ける場合もあります。一方、品物はお相手への方のために選んだという気持ちが伝わり、後々の話題にもなりやすいでしょう。喜ばれる贈り物をするには、好みや習慣など、お相手との会話を思い起こし、想像力を発揮して。メッセージに「このように選びました」「こんなふうに使っていただけたら嬉しいです」と一言添えると、丁寧に選んだことがわかり、ぐっと思いの伝わる贈り物になるでしょう。

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