出産内祝いを直接手渡ししても問題ない?
出産内祝いを通販で注文して自宅に届け、赤ちゃんの顔見せも兼ねて品物を直接手渡しするという方法でも問題ありません。
日ごろからお世話になっている会社の上司や、礼儀を大切にされるご親戚のかた、ご近所のかたなどに対しては、直接伺ってお渡しした方がよいケースもあります。
ただし、対面でお会いすることを控えたいと考えるかたもいますので、状況に応じてお相手のご都合に合わせましょう。
マナーの専門家
現代礼法研究所代表 岩下宣子先生 監修
直接手渡しする場合は、どのような点に気をつければよいのでしょうか。事前のアポイントの取り方から手渡しの仕方まで、マナーを確認しておきましょう。
出産内祝いを通販で注文して自宅に届け、赤ちゃんの顔見せも兼ねて品物を直接手渡しするという方法でも問題ありません。
日ごろからお世話になっている会社の上司や、礼儀を大切にされるご親戚のかた、ご近所のかたなどに対しては、直接伺ってお渡しした方がよいケースもあります。
ただし、対面でお会いすることを控えたいと考えるかたもいますので、状況に応じてお相手のご都合に合わせましょう。
出産内祝いを直接手渡しする場合に、マナーとして気をつけるべきポイントがあります。とくに会社の上司など目上のかたを訪問する際は、下記の点に注意して準備しておきましょう。
手渡しを考えているお相手には、まず最初に必ず事前に連絡をして、伺ってもよいかどうかのアポイントを取りましょう。日時はお相手の予定を優先して決めます。訪問する日まで期間があく場合は、数日前に再度連絡をし、予定どおりに伺ってもよいかの確認をします。その際は、メールでやり取りをしたことがあれば、必ずしも電話で連絡しなくてもよいでしょう。
出産内祝いは喜ばしいお祝いごとなので、訪問する日も、縁起のよい大安や友引などの「吉日」だと気持ちがよいものです。吉日の中でも、忙しい平日よりは、ゆっくり時間に余裕のある休日を選んだ方がよいですが、休日の午前中は、朝からくつろいで過ごされているご家庭が多いので、早い時間に訪問するのはやめましょう。
また、吉日におたがいの都合が合わない場合もあります。その際は、一粒万倍日や天赦日といった吉日も候補に考えてみましょう。先勝や先負の日でも、時間帯に注意すれば問題はありません。
しかしながら、仏滅と赤口については、一日を通してお祝いごとにはふさわしくない凶日なので、お相手が気にする場合は気をつけた方がよいでしょう。
出産内祝いなどプライベートで個人宅を訪れるときは、お相手がお迎えの準備をしていることを考慮して「約束の時間の数分遅れ」を目安に訪問するようにします。ビジネスシーンでは、少し早めに到着することが一般的ですが、逆にプライベートでは早めに着いてしまうとマナー違反だと感じるかたもいるので注意が必要です。やむを得ない事情で遅れる場合は、お相手に早めに連絡をしましょう。
手渡しする際にも、ただ渡すのではなくいくつかのマナーがあります。お相手に気持ちよく受け取っていただくために、確認しておきましょう。
出産内祝いの品物は、訪問時には紙袋や手提げ袋に入れたり風呂敷で包んだりした状態で持参しますが、直接手渡すときは包みから取り出して品物だけをお渡しするのが正しいマナーです。室内へ入ってから品物を渡し、紙袋(手提げ袋)や風呂敷は自分で持ち帰りましょう。
出産内祝いの品物をお相手に渡す際には、いったん自分の方へ品物の正面を向けて置いてから、お相手にのし紙の正面が向くように品物を回して両手で差し出しましょう。
渡すときはあいさつの言葉を添えてお渡しします。いただいた品物やお礼についての感謝の言葉、赤ちゃんの名前、今後のごあいさつを入れると、簡潔で印象のよいあいさつになります。
先日は、お祝いをいただきましてありがとうございました。
いただいた○○は、早速使わせていただいております。ありがたい気持ちでいっぱいです。
ささやかですが感謝のしるしです。お受け取りください。
名前は〇〇とつけました。
今後とも新しい家族ともども、どうぞよろしくお願いいたします。
お相手のご都合やスケジュールが合わず、お祝いをもらってから1か月以上経ってもなかなか渡せない場合は、直接手渡しではなく郵送や配送で送るという方法もあります。
出産祝いをいただいたかたの家が、弔事(ちょうじ)があった場合は、出産内祝いは控えるのがマナーです。その時期は避けて、時期が過ぎたころに贈るようにします。贈る場合も、添えるメッセージは出産の喜びについては書かずに、お世話になったことへの感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。のし書きは通常の「内祝」または「出産内祝」ではなく、「御礼」として「祝」という言葉を使わないように配慮します。
日ごろからよく会うご両親やご近所のかたには手渡しで贈り、感染症の流行などで外出しづらい時期や、遠方のかた、仕事などで忙しいご友人には郵送や配送で贈るなど、両方を使い分けているかたが多いようです。手渡しのみのかたはわずかですが、地域の風習やお相手との関係性で直接お渡しする場合もありますので、パートナーやご両親と相談して決めましょう。
基礎知識
郵送や配送でのお届けはマナーとしても問題なく、おたがいに時間を取らずにすむため、産後の大変な時期にはおすすめの贈り方です。贈るときに注意したいことは、事前にお相手に品物を贈る旨を連絡しておくことと、お礼状やメッセージカードを添えることです。食品を贈る場合は賞味期限に注意しましょう。
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基礎知識
出産内祝いの「のし」の水引には慶事用の「紅白蝶結び」を使います。表書きは「内祝」または「出産内祝」とし、のし下には命名披露も兼ねて赤ちゃんの名前をふりがなつきで書きます。なお、喪中のかたの表書きは「祝」という単語を使用することは控えるため、感謝とご報告をする「御礼」として贈ります。
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