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出産内祝いの時期・タイミング

マナーの専門家
現代礼法研究所代表 岩下宣子先生 監修

内祝いを適切なタイミングで贈ることは、マナーの大切なポイントです。産後のなにかと忙しい時期、母子の体調を大切にしながらも、お相手に失礼のないタイミングで贈れるように、あらかじめ時期を確認しておきましょう。

出産内祝いはいつまでにお返しするの?

出産内祝いは、赤ちゃんをお披露目する大切な行事だからこそ、お返しする時期・タイミングにも注意しましょう。赤ちゃんの生後1か月のころに贈るのが一般的なので、地域によっても異なりますが、ちょうどお宮参りの頃が目安になります。事情により遅れる場合も、生後2か月ごろまでには贈るようにしましょう。

いただいたお祝いには1か月以内にお返しを

出産祝いをいただく時期は、出産直後から産後しばらく経ったころまでまちまちですが、基本的にはお祝いをいただいてから1か月以内を目安に贈ります。先輩ママへのアンケートでも「2週間~1か月以内」に贈っているかたが一番多いようです。

グラフは2019年6月実施「たまひよSHOP」
購入者へのアンケート(342名)による

出産祝いをいただいたら、すぐやることは?

お礼の気持ちは直接&届いたらすぐに伝えること

赤ちゃんのお世話であわただしい毎日を送っていても、感謝の気持ちはすぐに伝えましょう。「届きました。ありがとうございます。うれしいです」という素直な想いを伝えることは、なによりの「お返し」になります。

どんなに親しくても、礼儀はしっかりと!メールでお礼をしたら怒られました。
(静岡県 ちーたんママさん)

私は夫の母と仲良しでメールや電話をよくする仲です。子どもが生まれ、初孫だったこともあり義母はとても喜んでくれて、誰よりも早く出産祝いを贈ってくれました。いただいてとてもうれしかったのですが、慣れない育児で忙しいこともあり、ついついメールで「ありがとうございます」と送ったのですが、返信がなく・・・。夜、夫から「直接電話したほうがいいよ」とやんわり言われて気づきました。いくら仲が良くても、直接お礼をしないといけませんよね。

出産内祝いを贈るのが遅れた場合はどうすればいい?

遅くなってしまった場合には、お詫びの気持ちを伝えること

出産後の母子の体調や、慣れない赤ちゃんのお世話に奮闘しているうちに、気がつけば出産内祝いを贈るのが遅くなってしまうこともあるでしょう。
そんなときは無理をせずに、母子の体調と赤ちゃんのいる新生活に慣れることを優先し、少し落ち着いたころに、お詫びのひと言を添えて贈れば問題ありません。

目安とされる時期を過ぎて、内祝いが遅くなってしまった際は、理由を説明してお詫びしつつ、お祝いに対する感謝の気持ちを伝えましょう。お礼状やメッセージカードとは別に、お食い初めや初節句が済んでいる場合は、節目となるお祝いの写真などを添えるのもおすすめです。
また、お詫びの気持ちをこめて相場よりも少し多めの金額のものを贈ることで、お相手に対して誠意を伝えることができるでしょう。今後の育児や子育ても応援してくれるような関係性が続くように、誠意を持って贈りましょう

お詫びのメッセージ例文

この度はお祝いをいただきましてありがとうございました。
本来ならば、すぐにでもお礼を申し上げるべきところ、新生活のあわただしさに取り紛れ、不本意ながら遅くなってしまったことを心よりお詫びいたします。
今後とも、親子ともどもどうぞよろしくお願い申し上げます。

内祝いの「メッセージカード」のマナー

出産してしばらく経ってからお祝いをいただいたら?

出産祝いをあとからいただいてもお返しするのがマナー

出産の連絡が遅くなってしまった場合や、お会いする機会が少ない場合には、産後しばらく経ってからお祝いをいただくこともあります。
このような場合でも、いただいたお祝いに対して必ずお返しをするのがマナーです。出産からしばらく経っていたとしても、「出産内祝い」として通常どおり贈りましょう
どんなに遅れて届いても、出産祝いをくださるということは相手のかたがあなたの出産を喜んで祝ってくれているということです。その気持ちをありがたく受け取って、感謝の気持ちをこめてお返しをしましょう。

贈る時期を避けるべきマナー

一般的に「出産内祝い」を贈るタイミングは、いただいてから1か月以内が目安とされていますが、贈るのを避けるべき時期もあります。適切な時期かどうかを一度確認して、うっかり贈ってしまわないように注意しましょう。

お盆・お彼岸

お盆(8月15日前後、東京では7月15日前後)やお彼岸(春分の日、秋分の日)といった、日本の伝統的な風習のなかでも「ご先祖さまの供養を行う」時期については、「慶事のやり取りは避けるべき」との考え方が一般的です。出産内祝いは「慶事」にあたるため、この時期に贈ることは避けましょう。

弔事(ちょうじ)

お相手の家が弔事(ちょうじ)や忌中(きちゅう)の場合は、出産内祝いは遅らせるのがマナーです。お盆やお彼岸と同様に、慶事と弔事(ちょうじ)が重なった場合は、弔事を優先するのが礼儀です。忌明けに贈る場合も、添えるメッセージは、ご自身の出産の喜びよりもお世話になった気持ちを伝えるようにしましょう。

内祝いの「のし紙」のマナー

年末年始

11月後半~12月に赤ちゃんが生まれた場合は、少し早めでも年内に贈るのがよいでしょう。贈る目安とされる1か月以内でも、年末年始をまたいでしまうと、かなり前のことのような印象を与えてしまう恐れがあります。また、年末年始はご自身もお相手も忙しい時期なので、11月後半~12月の出産予定の場合は、出産前に通販などであらかじめ品選びをしておいたり、事前に注文していても問題ない品物であれば準備しておくなど、早めに贈れるようにしておくとよいでしょう。

出産内祝いはいつから準備すべき?

出産前の時間を活用して準備しておくことがポイント

赤ちゃんが生まれてからは、なにかと忙しくなるため、出産前の時間を活用して、出産内祝いの準備をしておきましょう
内祝いリストの作成やカタログ請求、内祝いに適した品物のチェックをしておくのがおすすめです。さまざまな種類のギフトがあるので、お相手ごとに内容を吟味しておくとスムーズです。

出産内祝いは、基本的に産後1か月以内、遅くても2か月以内という、産後の育児が多忙な時期に贈るため、早めに準備を行い、贈る時期になってからあわてないようにしましょう。
出産直後は、母体の回復期でもあるので、無理をしないよう準備を整えて、段取りよくマナーを守ってお相手に喜ばれる内祝いを贈りましょう。

出産内祝い段取りガイド

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