出産祝いは、一般的に生後7日（お七夜）から生後１か月（お宮参り）の間の期間に贈ります。

お七夜もお宮参りも昔に始まった行事で、無事に7日目、1か月目を迎えることができたことに感謝し、これからの健康を祝う日です。地域やご家庭によって時期が異なることもありますが、出産祝いは生後7日〜1か月の間に贈ると覚えておくとよいでしょう。

ただ、入院期間が長めだと7日では早すぎる場合もあります。里帰り出産のかたもいるので、なるべく事前に産後の様子をたずねておいて。贈るのが遅れる場合は、まずは「おめでとう！」とメールや電話で伝えて。出産祝いはあとになっても、お祝いの気持ちは遅れないことが大切です。

お祝いの金額の相場は、贈る相手との関係で変わります。地域や年齢によっても異なりますが、おおむね以下の金額が目安になります。

関係が近くなるほど相場も高くなり、友人、会社の仲間からのお祝いは、お金を出し合って贈ることが多いようです。お相手に気を遣わせないため、また、自分がお祝いをいただく立場になる場合も考えて、経済状態に合った無理のない金額にするとよいでしょう。

郵送や宅配で贈る場合も増えています。郵送や宅配は、お相手の都合のいいときに受け取って開けられるので、先方に負担をかけません。

里帰り中のかたなら、お金やすぐに使えるものは帰省先へ、のちのち使うものは自宅へと、ものと状況に応じて送り先を考えましょう。自宅に送ってお相手がすぐに見られないときは、「こういうものを送ったよ」と写真を添えて事前に連絡しておくと感想を返しやすいですし、同じものを購入してしまうこともありません。郵送や宅配の場合、品物と併せてメッセージを添えられるとよいですね。

「伝えたい気持ち」と「お相手との関係」に合わせた、マナー講師監修のおすすめメッセージ例文をご紹介します。

贈りものを選ぶ際、避けた方がよいものもあります。
ハンカチは漢字で「手巾（てきれ）」と書くことから、縁切りを連想させ、よくないとされています。ただし育児に重宝するので、ガーゼタオルやタオルハンカチなら問題ないでしょう。

食品は、産後の体に配慮して脂質や糖質の多い食品やカフェインなどを避け、手間のかからないものを選びましょう。

出産を終えたばかりのママは赤ちゃんに注ぐ時間も多く、体の負担も増幅しやすいため、お相手を考慮した贈りものを選びましょう。